湿気を含んだ無垢材を、秋冬に向けて整える
無垢材の床は、季節によって少しずつ表情が変わります。
湿度の高い夏には空気中の水分を吸収して膨張し、冬の乾燥期には水分を放出して収縮します。これは、無垢材ならではの自然な性質のひとつです。
そのため、夏から秋へ移る9月は、夏を過ごした床の状態を一度確認するのにちょうどよいタイミングです。
「最近ベタつく気がする」「板のすき間が以前と違う」「なんとなく乾いて見える」。
そんな小さな変化がないか、いつもの床を少し丁寧に見てみましょう。
まずは、床を“触って”状態を知る
一番簡単なのは、素足で床を歩いてみること。
無垢材特有のさらっとした感触ではなく、ペタつきがある場合は、汗や皮脂、ホコリなどが表面に残っている可能性があります。
日常のお手入れは、掃除機などでホコリを取り、乾いた柔らかい布で拭く「乾拭き」が基本です。
汚れが気になる場合に水拭きをする際は、布をしっかりと固く絞り、床に水分を残さないことが大切です。
水分が多いと、シミや毛羽立ちなどの原因になることがあります。
また、汚れ落としに洗剤を使用する場合は、必ず無垢材や現在の仕上げに対応した専用クリーナーを選び、製品の取扱方法に従って使用しましょう。
「反り」や「すき間」は慌てずに
無垢材は湿度の変化によって膨張・収縮するため、季節の変化に伴って反りやすき間が現れることがあります。
特に、施工後しばらくの間は、室内の環境や木材の状態によって変化が見られることもあります。
軽微な変化であれば、季節の移り変わりとともに自然と落ち着く場合もありますので、まずは慌てずに様子を見てみましょう。
ただし、「床が大きく盛り上がる・沈む」「急に強いきしみが出る」「すき間が極端に広がる」などの症状がある場合は、自己判断で削ったり押さえたりせず、施工した工務店へ相談することをおすすめします。
仕上げによって、お手入れ方法は変わる
無垢材の床は、「オイル仕上げ(自然塗料)」と「ウレタン仕上げ」など、表面の仕上げによってメンテナンス方法が大きく異なります。
- オイル仕上げ
木の質感や肌触りを直接楽しめる一方、使ううちに表面の油分が減り、白っぽく乾いたように見えることがあります。
その場合は、新築時に使用したオイルや、メーカーが推奨するメンテナンスオイルなどを使用し、必要に応じてお手入れします。 - ウレタン仕上げ
表面に薄い塗膜をつくって木材を保護する仕上げです。
基本的には日常の乾拭きなどでお手入れしますが、製品によって推奨されるお手入れ方法や使用できるワックスが異なるため、確認しておくと安心です。
「無垢床だから、この方法でOK」ではなく、まずは「自邸の床の仕上げを確認」すること。
これが、無垢材を長く美しく保つための大切なポイントです。
秋冬は「乾燥」にも注意
夏の湿気が落ち着くと、今度は乾燥の季節へ向かいます。
冬は暖房の使用などによって室内の湿度が下がり、無垢材から水分が抜けることで、すき間が目立つことがあります。
無垢材にとっては、夏の湿気対策だけでなく、冬の乾燥期のケアも大切です。
必要に応じて加湿を行うなど、室内の湿度にも目を配りましょう。
9月のこの時期に一度状態を確認し、必要なお手入れをしておくことで、秋冬も快適に無垢材の質感を楽しめます。
【住まいの豆知識】抗酸化ワックスという選択肢
床のお手入れに使われるワックスには、さまざまな種類があります。
その中でも、住まいの空間づくりに「抗酸化」という考え方を取り入れたワックスがあるのをご存じでしょうか。
当社でも採用している「新・環境回復ワックス」は、新・抗酸化溶液を配合したウレタンワックスです。
一般的な床用ワックスが床表面の保護や美観の維持を主な目的とするのに対し、このワックスは、床を保護するだけでなく、抗酸化という考え方を住まいのメンテナンスにも取り入れているのが特徴です。
また、帯電防止によってホコリや汚れが付着しにくくなることや、床のメンテナンス性を高めることなどを特徴として紹介されております。
※なお、ウレタン系のワックスのため、オイル仕上げの無垢床など、床の仕上げ種類によっては使用できない場合があります。ご使用の際は現在の床の仕様を必ずご確認ください。
床は、毎日家族が歩き、触れる場所。
だからこそ、「汚れたらきれいにする」だけではなく、住まいをどのような環境に整えていくかという視点で、メンテナンス用品を選ぶのもひとつの方法です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
有限会社横溝工務店は、北九州市で新築・リフォーム・修繕工事など、住まいに関することなら何でもご相談いただける工務店です。
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