朝晩の風がすこし冷たくなってくると、ふと「栗」のことを思い出します。
正確には、あの焼き栗の、あの香ばしさを。
毎年10月、京都郡みやこ町犀川まで買いに行くのが楽しみで、もちろん9月はまだ少し早いとわかっている。
それでもつい、あの道のりや、栗を手にしたときの香りを思い描いてしまうのです。
私の中で、栗は別格で、しかも“好き”という気持ちに少しだけ「特別な意味」が重なっている気がします。
「食べること」よりも、その栗を手にするまでの空気―季節の中で“待つ”ことそのものが、きっと好きなのだと思います。
まだ青い殻のままの栗を見かけた日、 「あ、あともう少しで」と、心のなかにカレンダーが生まれる。
その気配を受け取ること自体が、私にとっての秋の始まりなのかもしれません。
季節が移ろう中で、たったひとつ、自分にとっての“楽しみな味”があるということ。
それはきっと、人生の中で大切に取っておける風景のひとつです。
焼き栗を買うその日を、まだ少し先に思い浮かべながら、気持ちだけ先に秋へ歩き出す。
それが、私にとっての小さな楽しみのひとつです。
「家は人生の土台。」そんな思いで、今日もコツコツやってます。
北九州市八幡東区の有限会社横溝工務店でした!また次回もお楽しみに。
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