「今年もそろそろお盆かな」
そんなふうに感じるのは、自治体から会社に連絡が入り、盆踊り用のトラックを貸し出す日程をカレンダーに書き込んだ頃です。
その連絡ひとつで、季節がそっと動いたような気がします。
私が育った地域では、昔、町内の小さな広場に人が集まり行われる盆踊りのイベントがありました。
出店もない、ただみんなで踊るだけの小さな集まり。
それでも、思い返してみると、あたたかくて、楽しい時間だったように思います。
でも、あの広場も、もうありません。
人が減り、場所が変わり、あの風景は少しずつ暮らしの中から姿を消していきました。
それでも、今も近くでは変わらず盆踊りが続いています。
今でも誰かが準備をして、灯りをともして、場をつないでくれている。
そのことに、誇らしさと、少しの切なさが入り混じったような気持ちになります。
目立たなくても、人の記憶の中にちゃんと残っている時間。
なくなった場所のことも、続いている行事のことも、どちらも大切な「夏の気配」です。
トラックを貸すたびに思い出す、あの広場と踊りの夜。
それが、私にとっての小さな楽しみのひとつです。
最後までお読みいただきありがとうございました(*’▽’)
有限会社横溝工務店では、これからも北九州市で、安心して暮らせる住まいを丁寧につくり続けていきます。
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