じりじりと太陽が照りつけ、Tシャツが肌に貼りつくような日。
なぜだか“冷たい”だけで甘いものが特別にうれしく感じられます。
冷蔵庫の扉を開けた瞬間、ひんやりとした空気が頬を撫で、瑞々しいフルーツゼリーの彩りや、きな粉をまとったわらび餅が目に飛び込むと、ホッと一息つけるようです。
熱のこもった体に、じんわりと汗がにじむ暑さに少し疲れた午後。
そんな冷たい甘いものが、最高の癒しとなってくれるのです。
たとえば、涼やかなフルーツゼリー。
シンプルな材料で作れるから、朝の涼しいうちにさっと仕込んで、冷蔵庫へ。
夕方、しっかり冷えたゼリーの表面がキラキラと輝いているのを見ると、もうそれだけでうれしい。
色とりどりのフルーツを閉じ込めてガラスの器に盛りつけると、目にも涼やか。
ひとくち運ぶと、ふるふるとした食感とみずみずしい甘さが、体も心もそっとなぐさめてくれます。
またある日は、スイカを大きめに切って冷やしておくだけ。
たったそれだけで、夏を感じるごちそうに。
水分と甘さのバランスが絶妙で、熱のこもった体をそっと冷ましてくれる。
お気に入りの器に盛るだけで、日常が少し特別になるのが不思議です。
どこか“冷やす手間”がうれしい。
冷凍庫ではなく、冷蔵庫でじっくり冷やす。
その時間さえも、夏の風情として味わえる気がします。
そして、夏といえば、やっぱりかき氷も外せません。
我が家には、私が子どもの頃から使っている、40年以上前のキョロちゃんのかき氷機があります。

イマドキのふわふわな氷とは違い、ガリガリと音を立てて削り出される氷は、口に入れると頭がキーンと痛くなるほど。
それでも、その懐かしいジャリジャリとした食感が、子どもの頃の夏休みの記憶を呼び覚まし、たまらなく美味しいのです。
7月は、まさに夏の始まりを告げる月。
ひんやりとした甘いものが、私たちにそっと寄り添い、日々のささやかなごほうびとなってくれます。
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