三月。
春が来たような気がして、薄手のコートで出かけたら、思いがけず冷たい風に肩をすくめる。
時には、冬に逆戻りしたような大雪に見舞われることさえあります。
二月に続いて、三月もまた、あっという間。
年度の終わり、別れと始まりの気配。
そんな慌ただしい日々のせいか、「啓蟄(けいちつ)」という言葉は、同じ月の「春分」の陰に隠れて、あまり意識されることがないのかもしれません。
けれど、私はこの「啓蟄」が、ひそかに好きです。
冬の間、土の中でじっとしていた虫たちが、春の陽気に誘われて、そろりそろりと動き出す頃。
その姿を直接目にすることは少なくても、土のぬくもりや、草の間をすり抜ける風の音の中に、確かな”生きものの気配”が戻ってきているのを感じるからです。
庭の隅で、ふと見つけたてんとう虫。
いつの間にか咲いていた、ホトケノザ(上の写真・道端でもよく目にする)やナズナ(別名ぺんぺん草といえば身近では!?)の小さな花。
鳥たちの声も、どこか弾んで聞こえます。
春は、にぎやかにやってくるのではなく、こうして小さな命が、そっと目を覚ますところから始まるのかもしれない。
気づくか、気づかないか。その違いだけで、世界の見え方はまったく違ってきます。
だから私は、今日も足元を確かめるように歩きます。
小さな目覚めを、ひとつも見逃さないように。
暦のノート:啓蟄(けいちつ)とは
土の戸が開くとき、3月5日頃。
「啓」はひらく、「蟄」は土の中に隠れている虫を指します。大地が温まり、冬ごもりをしていた虫たちが顔を出す時期のこと。昔の人は、春の雷(虫出しの雷)が虫たちを目覚めさせると考えていました。
この時期にふさわしい過ごし方
- 春の山菜を味わう:ふきのとう、わらび、つくし。この時期の山菜にある独特の苦味は、冬の間に眠っていた体を目覚めさせ、デトックスしてくれる効果があると言われています。
- 「雛納め」をする:雨水に飾ったお雛様を、天気の良い日を選んで片付ける時期です。
- 足元の花を探す:華やかな桜が咲く前に、ナズナやオオイヌノフグリなど、小さくたくましい野の花が道端を彩り始めます。
「家は人生の土台。」そんな思いで、今日もコツコツやってます。
北九州市八幡東区の有限会社横溝工務店でした!また次回もお楽しみに。
→ 住まいの困りごとを解決。私たちは住まいのホームドクター https://www.yokomizo.co.jp







最近のコメント