有限会社 横溝工務店

24時間換気が本来の性能を発揮できていない家のサイン | 点検ポイントと見落としがちな原因【北九州】

 

3月に入り、花粉や黄砂が気になる季節になりました。
北九州でも、晴れた日には空が少しかすんで見えることが増えてきます。
特にひどい日は、皿倉山が霞の向こうにぼんやりと見えることもあります。
外の空気環境が変わるこの時期こそ、室内の換気状態を見直すタイミングです。

先月の記事
▶「2月から始める花粉対策と換気の正解|24時間換気は止めていい?フィルター掃除のタイミングも解説【北九州】」では、「止めないこと」の大切さをお伝えしました。

今回はその一歩先へ。
“動いている”ことと、“きちんと機能している”ことは同じではありません。
現在の住宅では、2時間で家全体の空気が入れ替わる量(0.5回/時)が基準とされています。
しかし、スイッチが入っていても、フィルターの目詰まりや給気口の閉鎖などにより、設計時に想定された換気量を確保できていない場合があります。
今回は、24時間換気が本来の性能を発揮できていない可能性があるサインと、安全にできる点検方法を整理します。

1.24時間換気が十分でない可能性があるサイン

次のような変化がある場合、換気量が不足している可能性があります。
※必ずしも換気不良とは限りません。確認のきっかけとして参考にしてください。

  • 朝の窓まわりの結露が以前より増えた
  • 部屋のにおいが抜けにくい
  • 来客時に空気のこもりを感じる
  • 給気口から風を感じにくい
  • 浴室やトイレの換気扇の吸い込みが弱く感じる
  • フィルターの汚れが急にひどくなった

換気は目に見えません。
だからこそ、「いつもと違う」という体感の変化が大切なサインになります。

2.機能しにくくなる主な原因

  1. フィルターの目詰まり
    花粉・黄砂・PM2.5が多い春先は、フィルターが想像以上に汚れます。
    目詰まりすると風量が低下し、設計時に想定された換気量を確保できなくなることがあります。
  2.  給気口が閉じている
    寒さ対策や花粉対策のつもりで、給気口を閉じたままにしているケースがあります。
    多くの住宅では、給気口が開いている前提で排気量が設計されています。閉じたままだと、計画換気が成立しません。【注意】
    給気口を閉じることで室内が強い負圧状態になると
    ・下水のにおいが上がる
    ・玄関ドアが開きにくくなる
    といった現象が起きることがあります。
    また、強い負圧が継続すると、壁内への湿気侵入リスクが高まる可能性もあります。
  3. 弱運転固定
    電気代を気にして常に「弱」で運転している場合、必要換気量を下回ることがあります。
    ただし、機種や住宅性能によっては弱運転で問題ない場合もあります。
    必ず取扱説明書に記載されている推奨運転モードをご確認ください。
  4. ダクト内部の汚れ(築年数が経過した住宅)
    長期間使用している住宅では、ダクト内部に汚れが堆積している可能性があります。
    分解清掃は基本的に専門業者対応です。
    市販の掃除機ノズルを奥まで差し込むなどの行為は、内部破損の原因になるため控えましょう。

3.北九州で注意したい春の要因

北九州では春になると、花粉・黄砂・PM2.5が重なる時期があります。
そのため、春はフィルター汚れが進みやすい季節です。
「止めないこと」に加えて、「汚れをためないこと」が大切です。

4.自分でできる安全な点検方法

※分解や電装部への接触は行わないでください。

✔ フィルターの目視確認(月1回目安)
✔ 給気口が開いているか確認
✔ ティッシュを近づけて吸気・排気の有無を確認
✔ 異音がないか確認

これだけでも、異常の早期発見につながります。
まずは“気づくこと”から始めましょう。

【重要】3月はまだ冷える日も|暖房器具使用時の注意

3月は暖かい日と冷え込む日が交互に訪れます。
石油ストーブやガスファンヒーター(開放型)を使用している場合、24時間換気だけでは十分でないことがあります。

  • 取扱説明書に従い、定期的に窓を開けた換気を行ってください(一般的には1時間に1~2回程度が目安とされています)
  • 一酸化炭素警報器の設置をおすすめします
  • 頭痛・めまい・吐き気を感じた場合は、すぐに換気し使用を中止してください

近年は高気密住宅が増えているため、開放型暖房機の使用には特に注意が必要です。
安全を最優先にお使いください。

5.点検の目安

次のような場合は、専門家による点検をおすすめします。

  • 結露が急増した
  • カビが継続して発生している
  • 換気扇から異音がする
  • 強いにおいが抜けない
  • 築10年以上で一度も本体点検をしていない(※機種により推奨点検時期は異なります)

換気は住宅性能の一部です。
自己判断で止めたり改造したりせず、専門家に確認することが安全です。

住宅の24時間換気の種類について

ここで少しだけ、住宅の24時間換気の種類について触れておきます。
専門的な内容になりますので、今回は簡単にご紹介します。

住宅の24時間換気には、主に次の2種類があります。

  1. 第一種換気 → 給気も排気も機械で行う方式(熱交換型が多い)
  2. 第三種換気 → 排気のみ機械で行い、給気は自然に取り入れる方式

どちらも正しく機能すれば問題ありませんが、第三種換気では給気口を閉じると計画換気が成立しにくくなります。
ご自宅がどの方式か分からない場合は、取扱説明書を確認してみましょう。


花粉の時期は「止めない」ことが大切です。
同時に「整える」ことも重要です。
フィルターを清潔に保つ
給気口を閉じない
月1回の確認を習慣にする
空気は目に見えません。
だからこそ、定期的な確認が快適な住環境を守ります。


最後までお読みいただきありがとうございました

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