近ごろ、町から本屋さんが少しずつ姿を消していくのを感じます。
ふと通りかかった道で、「あれ、ここ閉店してたんだ」と気づく瞬間が、以前より増えました。
私自身、まったく無関係とは言えません。
新刊を予約するとき、ついネットに頼ってしまうこともあります。
けれど、電子書籍にはあまり手が伸びません。
やっぱり紙の本が好きなんです。
ページをめくる感触や、インクのにおい。
“手に取って読む”ということ自体が、読書の時間の一部のように思えて。
だからこそ、たまに立ち寄る書店でのひとときが、私にとって特別なものになっています。
表紙に惹かれて、作者の名前に覚えがあって、あるいはただタイトルの響きに心をつかまれて。
そんなふうにして手に取った一冊の裏表紙を眺める短い時間が、とても好きです。
その場では買わないことも多いけれど、「欲しいものリスト」はしっかりと更新されていく。
後日その一冊を探しに来るとき、そこにはもう別の季節の光が混じっていたりして。
そうやって、本と一緒に時間の流れを受け取っているのかもしれません。
9月の書店には、少し先の季節がそっと顔をのぞかせはじめます。
並ぶ雑誌の表紙も、レシピや旅案内も、どこか秋色に変わっていて。
まだ暑さが残る外の空気とは裏腹に、「秋が来ますよ」と静かに教えてくれるのです。
書店での時間は、読む前からもう“心の読書”が始まっているような気がします。
あの空気の中で、本に触れる自分でいられること。
それが、私にとっての小さな楽しみのひとつです。
「家は人生の土台。」そんな思いで、今日もコツコツやってます。
北九州市八幡東区の有限会社横溝工務店でした!また次回もお楽しみに。
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