「屋根が浮いている」「外壁にヒビが入っている」
そう言って、突然自宅を訪ねてくる業者に心当たりはありませんか?
近年、このような手口で不安をあおり、高額な契約を迫る「点検商法」が急増しています。
一見すると親切な「無料点検」ですが、巧妙なセールストークで消費者の不安をあおり、その場で契約をさせようとする悪質な手口です。
相談件数が急増!点検商法の現状
国民生活センターに寄せられた相談件数を見ると、「点検商法」がいかに増えているかが見て取れます。
相談件数の推移(建築関連)
国民生活センターに寄せられた相談件数:リフォーム工事と点検商法の比較
年度 | リフォーム工事(件) | 点検商法(件) |
---|---|---|
2022 | 10,099 | 8,166 |
2023 | 11,878 | 12,550 |
2024 | 9,820 | 19,215 |
2025* | 679 | 2,002 |
* 2025年はの実績。 |
(注)掲載データの出典:国民生活センターの相談統計。
かつては「リフォーム工事」の相談が中心でしたが、2023年度からは「点検商法」が逆転し、相談件数が大幅に増加しています。
これは、悪質業者が「点検」をきっかけに契約を狙う傾向が強まっていることを示しています。
巧妙な手口と冷静な対処法
悪質な業者は、以下のような手口であなたを惑わせようとします。
- 突然の訪問: 「近くで工事をしていて、たまたま気づいたのですが…」と、偶然を装って声をかけてくる。
- 不安をあおる: 「このままだと雨漏りしますよ」「地震で崩れたら大変ですよ」と、危機感をあおる言葉で不安にさせる。
- 即決を迫る: 「今日中に契約すれば特別価格でやります」「今すぐ工事しないと手遅れになります」と、考える時間を与えずに契約を急がせる。
もしこうしたケースに遭遇したら、まずは冷静に対応することが何より大切です。
騙されないための3つの鉄則
- ドアを開けない:不審な訪問者には、インターホン越しで対応しましょう。話を聞くだけでも、家に上げることなく状況を判断できます。
- 即決は絶対にしない:「今だけ」「今日だけ」といった言葉で契約を急かされても、その場でサインをしてはいけません。必ず複数の業者から見積もりを取り、比較検討しましょう。
- 一人で悩まない:少しでも不安を感じたら、すぐに家族や信頼できる知人に相談しましょう。そして、迷わず消費生活センターなどの公的機関に連絡してください。
あなたの家を守るのは、冷静な判断力です
点検商法は「家を守りたい」という真摯な気持ちにつけ込んできます。本当に家を守るために必要なのは、業者の言葉に惑わされず、落ち着いて正しい情報を集めることです。
少しでもおかしいと感じたら、すぐに誰かに相談しましょう。それが、大切な住まいと家族を守る第一歩となります。
困ったときの相談窓口
不審な訪問や契約で不安を感じたら、一人で悩まず、以下の窓口に相談してください。
- 消費者ホットライン
「188(いやや!)」 最寄りの消費生活センターなど、適切な相談窓口につながります。
- 国民生活センター 公式ウェブサイトで詳しい情報を確認できます。
- 北九州市消費生活センター
電話:093-582-5070
受付時間:月~金曜日 9:30~16:00(祝日・年末年始を除く)
場所:小倉北区大手町11-4(ムーブ内)
最後までお読みいただきありがとうございました!
有限会社横溝工務店では、これからも北九州市で、安心して暮らせる住まいを丁寧につくり続けていきます。
気になることがあれば、ぜひお気軽にご相談くださいね。
→ 住まいの困りごとを解決。私たちは住まいのホームドクター https://www.yokomizo.co.jp
最近のコメント