有限会社 横溝工務店

「一服のひととき」— Web担当の茶道日誌

一服のひととき

 

これまで【おまけ】として時々触れてきた茶道のお話ですが、せっかくなので、少しですが茶道の魅力をお伝えしていこうと思います。

私が茶道を始めたのは30歳を過ぎてからで、気づけばもう19年近くになります。
ご縁があったのは、当時のお客様であった呉服屋さん。
その方から表千家の先生をご紹介いただき、一緒に稽古に通い始めました。
残念ながら先代の先生は鬼籍に入られましたが、今はその先生のお弟子さんにご指導いただいています。

茶道を続けていると話すと、伯母や知人から「使わなくなったから」と茶道具をいただくこともあります。
それらの道具はすべて稽古場に持ち込み、皆で大切に使わせていただいています。

さて、記念すべき第一回目は、先日のお稽古の様子をご紹介しますね。

茶道には「炉」と「風炉」があり、季節によって使い分けられます。
5月からは「風炉」の季節。
これは、暑い時期にお客様から「火」の気配を遠ざけるためと聞いています。

風炉に替わって最初のお稽古は、必ず「運び(はこび)」のお点前から始まります。
年に一度しか行わないお点前もあり、記憶力との戦いになることも少なくありません。
お薄(普段皆さんが口にする抹茶のことですね)のお点前で、風炉の「運び」の際には、最後のお片付けである「おしまい」が「中じまい(なかじまい)」となるのが特徴です。
中じまいとは、お茶碗と茶器を膝前で置き合わせることです。
これがいつもと違うため、習い始めた頃はよく間違えていました。
今では意識するようになり、間違えることもなくなりましたが、やはり基本が大切だと改めて感じます。

それでは、また次回。

 

※この記事は、私がお稽古で日々感じている茶道の魅力を、私の言葉で綴ったものです。茶道の世界は奥深く、流派や先生によって様々なアプローチがあります。ここに書かれていることが、すべての方に当てはまるわけではないかもしれませんが、茶道への興味のきっかけになれば幸いです。