暦の上では、今日から「春」。
そう聞いても、外はまだまだ厳しい寒さが続いています。
朝の空気はぴんと張りつめていて、吐く息は真っ白。手袋なしでは歩けないほどです。
「どこが春なの?」 冷たい空に向かって、思わずそう問いかけたくなる日もあります。
けれど、よく目を凝らしてみれば、自然界はもう静かに準備を始めています。
たとえば、街で見かけたしっかりとお手入れされた誰かのお宅の庭の梅の木。
固かったつぼみがふっくらと膨らみ、ほんのりと紅をさしたような色をのぞかせています。
近所の公園でも、ふと見上げた枝先に、小さな「春の兆し」を見つけることがあります。
宝探しをするように、日々の暮らしの中でそっと目を凝らす。そんな時間が愛おしい季節です。
この時期、知り合いから蝋梅の枝をいただくことがあります。
透きとおるような黄色い花と、ふわりと漂う甘い香り。
部屋の中にその気配が満ちると、思わず深く呼吸をしたくなります。
香りに包まれていると、外はまだ真冬の寒さなのに、心だけはぽかぽかと陽だまりにいるような心地になります。
庭の椿もまた、静かに春を知らせてくれる存在です。
冬の間、じっと寒さに耐えて膨らんだつぼみが、ある日ふいに開き始める。
気づけば一気に花開き、そして潔く、ぽとりと落ちる。
落ちた花を水を張った桶にそっと浮かべて、最期までその美しさを眺めます。
水面に浮かぶ赤い花びらは、過ぎゆく冬を惜しむようでもあり、新しい季節を祝うようでもあり、どこか切なくも美しい光景です。
春は、ある日突然やってくるものではありません。
こうして少しずつ、少しずつ、気配をにじませながら足音を忍ばせて近づいてくる。
その繊細な変化に気づくたび、私の心もゆっくりと冬の眠りから覚めていくようです。
暦のノート:立春(りっしゅん)とは
春の始まり、一年の始まり 2月4日頃。
二十四節気の第一番目であり、暦の上ではこの日からが「春」です。
旧暦ではお正月に近い時期だったため、一年の始まりの基準となる大切な日でもあります。
この時期にふさわしい過ごし方
- 立春大吉(りっしゅんだいきち): 厄除けとして「立春大吉」と書いたお札を玄関に貼る習慣があります。左右対称の漢字は縁起が良いとされています。
- 朝生(あさなま)菓子をいただく: 立春の朝に作った「立春大吉餅」や「うぐいす餅」を食べ、新しい一年の無病息災を願います。
- 春の七草: 本来は1月7日ですが、旧暦の春(この時期)に芽吹く若菜を食べることで、体内に春の生命力を取り入れます。
まだまだ風は冷たいですが、梅の香や膨らむつぼみに、確かな季節の歩みを感じる立春。心の中に小さな春を灯しながら過ごしたいですね。
「家は人生の土台。」そんな思いで、今日もコツコツやってます。
北九州市八幡東区の有限会社横溝工務店でした!また次回もお楽しみに。
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