12月の小さな楽しみ―音で感じる、冬の静かな気配

夜、ふと耳を澄ませると、冷たい風が家のまわりをすり抜けていく音が聞こえる。
葉が揺れ、空気が流れ、その気配はまるで冬という大きな生き物が重く静かに歩いているようだ。

暖かい部屋にいても、その音が聞こえた瞬間に肌をかすめるような冷たさを感じる。
思わず肩をすくめ、毛布を引き寄せてしまう。

音ひとつで季節を感じるというのは、なんて不思議なのだろう。

さらに深く耳を澄ませば、遠くで犬の鳴き声がひとつ。
静かな夜の中で響くその声は、まるで遠くの世界から届く合図のようだ。
一体、何を知らせているのだろうか、と静かに思いを巡らせる。
物語の始まりを告げるように、冬の夜をそっと彩ってくれる。

冬は、目で見る景色だけでなく、耳や肌でも季節を知らせてくれる。

そんな小さな気配に耳を傾けながら過ごすことが、12月の「小さな楽しみ」のひとつになっている。

「家は人生の土台。」そんな思いで、今日もコツコツやってます。
北九州市八幡東区の有限会社横溝工務店でした！また次回もお楽しみに。
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