現在開催中の特別展「法然と極楽浄土」に行ってまいりました。
前期と後期で若干展示物に違いがありますが、私が行ったのは後期でした。
まず思ったのが、思いのほか「書物」の展示が多かったことです。
「巻物」と言ったほうがいいのかもしれませんが、紙に墨で書かれた経典、絹に色がつけられた絵巻、紙に色がつけられた絵巻など、多岐にわたります。
今回は特に国宝の一つである「法然上人絵伝」(京都・知恩院)を見ることができました。
平安時代や鎌倉時代の書物が今現在目にすることができるということに、いつも心が惹かれます。
国宝といえば、もう一つ「阿弥陀二十五菩薩来迎図(早来迎)」(京都・知恩院)もその名の通り圧巻でした。
今回の特別展のチラシにも使われている作品で、会場入り口にも大きく掲げられていました。

他にも、こちらも国宝である「綴織當麻曼陀羅」は、その大きさにも驚きました。
仏像も展示されており、美しいなと思ったのは、山形県文化財の「阿弥陀如来立像(見返り阿弥陀)」(山形・善光寺)ですかね。
左斜め後ろを見るように振り返っている姿は、迷える往生者(亡くなった人)がちゃんと後ろをついてきているか確かめるために振り返った姿といわれているようです。
その慈愛に満ちた表情が、それを物語っているようでした。
また今回一番気になっていたのが、皆さんももしかしたらテレビCMなどで一度は見たかもしれない、重要文化財「五劫思惟阿弥陀如来坐像」(奈良・五劫院)です。

その特徴的なアフロのような大きな頭といえばお分かりになる方も多いかもしれません。
あれは、衆生の救済を五劫(ごこう)という長い年月をかけて考え続け、結果的に髪の毛である螺髪(らほつ)が伸びに伸びるほどの「長い年月」が過ぎたことを表しているようです。
像高は約124.4センチと、思いのほか大きく、その存在感は一際目を引きました。
最後は「仏涅槃群像」(香川・法然寺)です。
今回の特別展では、ここだけ撮影可能でした。



展示は今月末までですので、気になっている方はお早めに足を運んでくださいね。
博物館前は少し紅葉が始まっていました。

最後までお読みいただきありがとうございました!
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