2025年11月28日、経済産業省、国土交通省、環境省は、住宅の省エネ化をさらに強力に進めるための補正予算案を閣議決定しました。
これにより、2025年まで実施されてきた「住宅省エネ2025キャンペーン」に続き、新たに「住宅省エネ2026キャンペーン」が実施されることが正式に決定しました。
この制度は、複数の省庁が連携し、「新築」「リフォーム／既存住宅の省エネ改修」「高効率給湯器の導入」「断熱窓の設置」など、多様な住宅形態と世帯を対象に支援を行うものです。
申請や活用がしやすいよう、複数の補助金をまとめて申請できる「ワンストップ」形式で提供される予定です。
主な内容と補助対象
「住宅省エネ2026キャンペーン」では、既存住宅のリフォームから新築まで、以下のような幅広い工事が補助の対象となります。
- 省エネリフォーム・設備更新☆ 高効率給湯器の導入
高効率給湯器（エコジョーズ、エコキュートなど、エネルギー効率が高い給湯器）への交換を支援。従来型給湯器の撤去を伴う場合は補助額が加算される可能性があります。既存の賃貸集合住宅における取替えも対象となり、賃貸オーナーも活用可能です。☆ 高断熱窓への改修
断熱性能の高い窓、サッシ、ガラス等への交換を支援します。☆ 性能向上リフォーム
躯体断熱工事、断熱ドアへの交換などを含む、住宅の断熱性能を大きく改善する「断熱リフォーム＋省エネ設備導入」の組み合わせにも対応します。 - 新築住宅の支援☆ GX志向型住宅の新築
断熱性・省エネ性を強化した住宅（注文住宅・分譲住宅・賃貸住宅を含む）の新築を、すべての世帯が補助対象に。補助額は地域や住宅性能によって異なります。☆ 子育て世帯・若者夫婦世帯への支援継続
子育て世帯や若者夫婦世帯を対象とした「長期優良住宅」（高い性能基準をクリアし、長期にわたり良好な状態で使用できる住宅）や「ZEH（ゼロ・エネルギー住宅）水準住宅」（年間の一次エネルギー消費量をゼロにすることを目指した住宅）の新築も引き続き支援対象です。
なぜ「省エネ住宅」が推進されるのか？
今回の制度継続は、エネルギーコストの高騰、脱炭素社会への移行といった社会的要請の高まりから、「家庭・住宅部門」の省エネ化が重要課題とされたためです。
住宅の断熱性や高効率な給湯設備によって、光熱費の削減だけでなく、CO₂排出量の削減にも貢献します。
注意点と今後の確認事項
「住宅省エネ2026キャンペーン」は、現時点では補正予算案の成立を前提とした制度です。
- 正式な情報公開を待つ
実際に補助金を受けるには、予算案の成立後、設置される事務局のホームページ等での正式な公表を待つ必要があります。 - 細かい要件の確認
補助対象となる住宅の性能、工事内容、申請手続き、対象世帯・地域など、細かい条件や要件が定められます。 - 予算と先着順の可能性
補助金の枠は予算に基づき、先着順となる可能性があります。落ち着いてスケジュールを決めることが重要です。
さいごに
今回の制度継続により、住宅の新築・建て替え・リフォームを考えている人にとって、エネルギー効率の良い住宅を実現する機会が維持されます。
特に、以下の条件に当てはまる方は、制度内容が確定したら補助金の利用を検討する価値があります。
- 古い住宅の断熱性に不安がある方
- 給湯機や窓など、省エネ設備の導入を検討している方
- 子育て世帯、若い夫婦、賃貸住宅オーナーの方
まずは、制度の公表を待ちつつ、改修や新築の構想を整理しておくと良いでしょう。
住宅省エネ2025キャンペーンについては こちら からご覧いただけます。
最後までお読みいただきありがとうございました！
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