有限会社 横溝工務店

11月の小さな楽しみ―湯気の立つものに目がいく

 

肌寒い季節が深まってくると、ふとした瞬間に目に入る湯気。
朝、淹れたコーヒーカップから。
小腹が空いてコンビニで買った肉まんから。
寒くなったら登場頻度の増える夕食のお鍋から。

11月になると、目に見える“あたたかさ”が、街にゆっくりとその姿を現し始めます。

湯気って、不思議です。
触れているわけでもないのに、見ているだけでじんわりとした「ぬくもり」が伝わってくる。

暑い季節には気にも留めなかった湯気が、今だとなんだかほっとする存在に変わる。
不意に出会う‘立ちのぼる一筋の蒸気’に、思わず目を奪われてしまうあの感じ。
通りすがりに見かけた人の手元にある紙コップから、ふわっと立ちのぼるあたたかい気配。

湯気なのか、白い息なのか―思わず目をこらしてしまう。
その曖昧さが、今の季節をそっくり映している。

おでん屋ののれんの奥、ラーメン屋の厨房からこぼれる白いけむり、ポットの口からしゅんしゅんと立ちのぼる小さな雲。

湯気は、あたたかさの確かな“しるし”。
空気の冷たさが、それをよりくっきりと浮かび上がらせる。

そうして家に帰って、自分のマグカップからふわりと立ちあがる湯気を見つけたとき、「あ、今はもう冬の入り口かもしれない」と、そっと納得する。

湯気の立つものに目がいくこと。
それが、私にとっての11月の「小さな楽しみ」のひとつです。


「家は人生の土台。」そんな思いで、今日もコツコツやってます。
北九州市八幡東区の有限会社横溝工務店でした!また次回もお楽しみに。
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