春から夏にかけて要注意!住まいを守る「羽アリ」対策
春の心地よい気候のなか、ふと窓を開けたときに羽のついた虫が大量に飛んでいるのを見かけたことはありませんか?
実はそれ、「羽アリ」と呼ばれるシロアリの巣立ちのサインかもしれません。
羽アリの季節=シロアリの危険サイン!
春から夏にかけて、シロアリの羽アリ(群飛)が一斉に巣から飛び出します。
これは新たなコロニー(巣)を作るための行動で、家のまわりで見かけたら要注意!
気づかないうちに建物内部に侵入し、大切な住まいをじわじわと蝕んでいるかもしれません。
実はアリじゃない!?シロアリの正体
名前に「アリ」とついていますが、シロアリはゴキブリの仲間。
雑食性で、木材だけでなく繊維やプラスチック、ゴム、レンガ、金属までも食べてしまう驚異の生き物です。
鉄筋コンクリートの家でも油断はできません。
日本に多いシロアリはこの2種!
ヤマトシロアリ(4〜5月に羽アリ)
- 湿気の多い場所を好む
- 建物の下部に集中して被害を与える
- 被害の進行はややゆるやか
イエシロアリ(6〜7月に羽アリ)
- 数十万〜100万匹の大集団をつくる
- 加害スピードが非常に早い
- 家全体に被害が及ぶ可能性あり
近年では、乾いた木材を食べる外来種アメリカカンザイシロアリの被害も増加中。
家具から砂粒のようなものが落ちている場合は要注意です!
侵入経路は「断熱材」かも?
最近の住宅では、断熱性向上のために外基礎断熱材を使うことが一般的になっています。
ところが、発泡スチロールや発泡ウレタンなどの素材はシロアリの大好物。
これが格好の侵入ルートになってしまうのです。
今すぐチェック!シロアリ被害セルフ診断
次の項目に当てはまるものがあれば、シロアリの可能性があります。
□ 建物の基礎部分に土のトンネル(蟻道)がついている
□ 木材の継ぎ目などに土が詰まっている
□ 木材の柔らかい部分だけが不自然に削られている
□ 木材をたたくと空洞音がする
□ 柱が沈んでいたり、建具の開け閉めがしづらくなった
□ 羽アリを家の中や外で見かけた(4〜7月が要注意)
□ 家具や床下から砂粒状のものがこぼれてくる
もし見つけたら…すぐに専門家へ相談!
シロアリは目に見えないところで静かに・確実に・大規模に家を蝕みます。
被害が広がる前に、早めの調査・対策を心がけましょう。
定期的な点検や、防除処理もおすすめです。
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